電車の中で咳をめぐるトラブルが起きたり、マスクとは関係ないトイレットペーパーや米まで買われる。それだけ「生きたい」という気持ちを強く感じているということでは。
これを機に、この時の気持ちを忘れず、普段から非常事態の際に必要なものを備蓄していったらいい。常に、マスクやトイレットペーパーを余分に1パック備蓄したり、缶詰、米や水などを回転備蓄するといい。もちろん、買いだめパニックが収束して皆に迷惑にならない時期にコツコツと。
非常時に何を備蓄すべきかは、書籍などで調べてふだんから頭に入れておくといい。
マスクは本当にないけれど、トイレットペーパーなどものが「ある」状態でここまで動揺しているなら、震災などでライフラインが止まって物流も止まってものが本当になくなったときのことを考えると本当に恐ろしい。
みんなが平常心を保ってお互いに思いやりを持って助け合うには最低限の備蓄も必要。衣食足りて礼節を知る。
あるのが当たり前のものが突然なくなった場合を想像して、何が必要か考えるといい。
コロナは、狂牛病やサーズ、新型インフルエンザの時よりも経済への影響が大きいように思える。
狂牛病の時は特定の食材が問題だったから影響が限定され、サーズの当時は影響はそこまでグローバルではなかったのと、新型インフルエンザはなじみ深いインフルエンザの新型だからそこまで恐怖感に駆られなかったのでは。
リーマンショックの時は派遣切りで年越し派遣村ができたように記憶している。あの当時も、商社の人とかはビシビシ影響を感じていたようだったし、公園に派遣切りされた人が数メートルおきに段ボールを敷いて座っていたのを見て悲しい気持ちになったのをまだ覚えている。けれど、コロナのように来客が激減して倒産する店舗が出るなど身近な影響がそこまであったわけではないので、幅広い人が危機感を感じたわけではなかった。
今回のコロナはメディアで中国の様子が報道された。
聞きなれない病気だし、いつもマスクやアルコール消毒はもちろん手洗いうがいもしない人がこぞって衛生用品を必要としたから需要と供給のバランスが崩れ、「欲しくても手に入らない。手に入らないとどうなるか分からない」という恐怖感が伝播してトイレットペーパー、さらにはほかの生活必需品まで買われるようになったのでは。
マスクは現在生産されているし(まだ日本には届いていないようだけれど)、トイレットペーパーなどは配送が間に合わないだけで実際に在庫はあるところにはある。
マスクが届くようになるころにはコロナパニックは収束に向かう、そんな雰囲気を感じる。
中国 武漢 医療施設ベッドに空き 患者急増から脱しつつあるか
2020年3月2日 5時14分 NHK NEWS
一時より状況は良くなっているのでは。絶望的な状況、というわけではないのでは。
先週の金曜は下げすぎてている気がした。ちょっと見ていたら「ほぼ日」のチャートの動きがすごいと思った。これ以上下げるようなら有事だなと思ってみていた。ここで踏みとどまるかどうかが分かれ目かなとも思っていた。
コロナでここまで下げるかなあと思っていたので、底かもしれないと思ってちょっと買った。ただ、みんなの感じ方が思っていたよりセンシティブだから、タガが外れたら一気に日経平均20000円を下回ることもありうるなと思っていた。
一つのことに集中するのは大変だから、そろそろ別のテーマが出てきて、みんなの関心がほかに移るんじゃないかなという気がしている。大統領選とか。
週刊エコノミスト2020年3月10日号
「中国発世界不況」
は、これから読みます。
「日経平均1万4000円も」が見出しになっている。