さっぴいの株主優待と長期投資

現物株への投資を中心に、現物保管型純金信託、原油ETF、投資信託などをしています。

2021/02/04

損益の繰越をするかどうか、実はけっこういろいろ考えないといけない問題な気がする。

極端な話、例えば、給料300万円のサラリーマンが株取引もしていて、譲渡益が1700万円あって、給料と合わせた場合にその年の収入が2000万円あった場合。
確定申告して利益を繰り越せば、もし翌年や翌々年に譲渡損がかなり出た場合は税金が還ってくるのだろうと思う。

けれど、利益がある年に申告をスタートしたら、翌年度の所得税や住民税がかなり高くなるのでは。

社会保険料は給料から算定するから関係ないような気がする。前年の所得が妙に高い人だけ例外で社会保険料が高くされるということがなければ。
けれど、国民健康保険だったら国民健康保険料は前年の収入に応じてかなり高くなるような気がする。

そしたら、譲渡益を申告したら、皮肉にも支払う税金や保険料が増える。

特別徴収していると毎年たしか5月前後に住民税の納付書が会社の経理とか総務に届けられる。

納付書を元に給料から住民税を天引きして会社が代わりに納付するのだけれど、給料300万円だった場合、下手すると、諸々の支払いが増えることで、特別徴収すると手取りがマイナスもしくは数万円になるかもしれない。
もともと、社会保険料や税金やらがかなり給料から引かれるから、そこからさらに税額が増えたら。

そうなると、どういうことなのと経理とかに呼び出しをされると思う。経理にはなぜ突然、税金がめちゃめちゃ上がって給与の振り込み額がこんなに減ったか、聞かないと分からないから。
家族に給与明細を見せている家では、家族に隠れてこっそり株取引や信用取引していだ場合、給与手取りが急に減ることで、家族にいろいろバレる。

利益が出ているときに申告するのは、その翌年もしくは翌々年にものすごい暴落が起きてかなり損切りした場合じゃないとメリットがないんじゃないか。

利益が出た翌年、または翌々年に、大損するかは分からない。
最後の最後で申告するかしないかどちらが得かを見極めないといけない。
数年先までみないといけない。

その計算は、素人には難しいから、専門家に事前に相談しないと・・・少なくとも自分はそうする。

税務署や国税庁の人は、特定口座源泉徴収ありなら、申告しても正しいし、申告しなくても正しい。
申告するメリットがない人もいる。
申告すると翌年度の税金が上がることがある。
と言っていた。

これまで確定申告していなくて、大損の申告からスタートするなら、いろいろ考えないで確定申告していいと思う。
だが、例えば2020年に300万円損して、2020年の損を繰り越して、2021年に1700万円を株で稼いだ場合、損益の通算をしても、それでも1400万円は所得が増えた旨を国に申し出ることになる。そうすると、2022年の税金が高くされそう。
特定口座源泉徴収ありなら、そこで税金の納付が終わっていたところ、蛇足になってしまうかもしれない。