さっぴいの株主優待と長期投資

現物株への投資を中心に、現物保管型純金信託、原油ETF、投資信託などをしています。

起業家が投資をする理由──「本業+資産形成」が当たり前になる時代

 不確実な時代、倒産や収入の途絶といった「もしも」に備えて、事業だけでなく個人資産も守りたいと考える起業家が増えてきました。

 これは、起業家に限った話ではありません。

 

起業家はなぜ本業に集中してきたのか?

 

 多くの起業家は次のように考えます:

・資金はすべて事業に投じるべき
・投資のリスクを取るより、ビジネスで勝負したい

 

 特に創業初期は、売上や資金繰りに追われ、余裕を持って資産形成を考える時間もお金もないというのが現実です。

 

それでも、投資を始める起業家が増えている理由

 

しかし近年、一部の起業家は、以下のような理由で投資や資産形成に取り組むようになっています:

・もし事業が失敗したとき、生活を守る備えが欲しい
・借金以外の手段でお金を調達したい
・会社のお金と自分のお金を分けてリスク管理したい

 

 たとえば、インデックスファンドへの積立投資や、配当株での副収入づくりなど、本業と並行して静かに資産を育てる人が増えているのです。

 

起業家が投資に目を向けるようになった背景とは?

✅ 経営者向けの資産形成セミナーが増加

投資や相続・保険など、経営者が「自分のため」に学ぶ場が増えています。

 

✅ FIREや副業・副収入の広がり

「自分の身は自分で守る」という意識は、みんなに広がってきています。

 

✅ コロナ禍で「収入が止まる恐怖」を経験

飲食・観光業を中心に、売上がゼロに近づく経験をした人たちが、投資の必要性を実感しています。

 

✅ 法人も資産運用する時代

中小企業でも、余剰資金を現金で寝かせず、債券やファンドに回す流れが出てきています。

 

実は、これは会社員にとっても他人事ではない

・今の仕事が突然なくなったら?
・退職金が十分でなかったら?
・賃金が上がらない中で、物価と税金だけが上がっていくとしたら?

 

 会社に依存せず、少しでも自分で守る手段を持っておくことは、起業家だけでなく、あらゆる立場の人にとって必要な発想です。

 

 一方、リーマンショックバブル崩壊と言った暴落を経験した世代には、投資に対して慎重な人が多いのも事実です。

 過去の教訓として、「資産が一瞬で減る怖さ」を知っているからこそ、冷静にリスクを見極めながら投資に向き合う姿勢が大切です。

 

まとめ

 起業家の間で「本業+資産形成」を意識する人が増えているのは、事業の成功とは別に「自分の生活や家族を守る」というリアルな理由があります。

 これは決して他人事ではなく、「本業一本で大丈夫か?」という問いを投げかけてくれるものです。

 収入や時間に余裕がある人はもちろん、少額からの積立でも構いません。まずは、「備えとしての投資」という考え方だけでも持っておくことが、将来への大きな安心につながるかもしれません。