さっぴいの株主優待と長期投資

現物株への投資を中心に、現物保管型純金信託、原油ETF、投資信託などをしています。

損切りできない人が陥る罠──“やめられない心理”は投資だけじゃない

仕事でも、投資でも、「ここまでやったのに、今さらやめられない」と感じたことはありませんか?
私は最近、まさにその典型を“投資以外の場面”で目にしました。

とある取引やプロジェクトの中で、「もう少し続けたらうまくいくかもしれない」と考え、
結果的に引き返せなくなっていく人たち。
冷静に見れば“やめたほうがいい”と分かっているのに、
止める決断ができない――それが、人間の弱さなのかもしれません。

損切りできない」心理の正体

損切りをためらう理由は、「損を確定させたくない」から。
でも、損を確定しないまま続けることで、さらに傷を広げてしまうこともあります。

心理学では、これを 「サンクコスト効果(埋没費用効果)」 と呼びます。
すでに支払ったコストを惜しむあまり、合理的な判断ができなくなる現象です。

たとえば、

  • 行列に1時間並んだから、味がイマイチでも残さず食べてしまう

  • 見始めた映画がつまらなくても、途中でやめられない
    …そんな経験、ありませんか?
    これも立派な“損切りできない心理”です。

目の前の「損」に縛られる人ほど、損を大きくする

私が見たケースでは、「今やめれば損だ」と考えた人が、
結果的にさらに多くの損を抱えてしまいました。

「続けていれば報われるはず」という信念が強いほど、
現実とのズレを受け入れにくくなるのです。

けれど、一歩引いて見れば、
「できないことを無理に続ける=自分を守るための錯覚」
にすぎないのかもしれません。

投資にも、人生にも通じる話

株式投資でも同じです。
「ここまで下がったから、そろそろ戻るはず」
「もう少しだけ様子を見よう」
──そんな思考が、損失を拡大させる原因になります。

損切りは敗北ではなく、再出発のための決断
勇気をもって区切りをつけることこそ、長く続けるための力になります。

「やめる勇気」を持てる人が、次に進める

自分を責めるより、「やめる勇気を持つ」ことが一番のリスク管理です。
人は、失敗を恐れて立ち止まるよりも、
立ち止まることで次のチャンスを見つけることができます。

やめることは終わりではなく、「より良い方向に向かうための選択」。
それは投資にも、仕事にも、そして人生にも共通する真理です。

🔹最後に

本記事は筆者の個人的な考察であり、特定の投資や行動を推奨するものではありません。
投資判断はご自身の責任にて行ってください。